城南五山を歩く

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 

最近、朝の散歩にハマっている

健康のためというのもあるが、むしろ歩くのが楽しいからやめられなくなった、という感じ

まさに「歩くの大好き」

毎日ではなく、気が向いた日だけ、週に2~3回くらい

いまはまだ寒いが、東京の寒さなんて、ちゃんと防寒すればタカが知れている

短い日で30分くらい、長い日は4時間くらいで、2時間くらいの日が多い

4時間なら16キロくらい歩ける訳だが、帰りもあるので、

家(品川駅の近く)から半径10キロくらい

が私の朝の散歩エリアになっている(実際は5キロくらいが多いけど)

 


▲品川駅から半径10キロ圏内

 

どんどん遠くまで歩いて、帰りは電車やバスで戻る日もある

福沢諭吉は晩年、塾生を連れて毎朝散歩をしていたのだが、それが三田から目黒駅あたりまでで、私の散歩エリアとかなり重なる

何だかちょっぴりウレシイ気分 (^_^;)

山手線の内側には、高プリ(高輪プリンスホテル)やマリオットホテルの日本庭園があるので、自分の家の庭だと思って勝手に散策している

山手線の海側なら、北は芝浦や浜松町、南は天王洲アイル、大井埠頭など

羽田空港の近くまで行って、離着陸する飛行機を眺めたり

レインボーブリッジを歩いて渡って、お台場まで行ったこともあります

 

 

最近気付いたのだが、この山手線内側の高台は、城南五山と呼ばれている

御殿山、八ツ山、島津山、池田山、花房山

JR山手線で品川から目黒まで乗ると、右側にこの五山が並んでいる

山と言っても都内だから高さは知れているが、確かに周囲より高台になっていて、まさに「山の手」だ

どれも現在の住居表示の地名とは異なるので、知る人ぞ知るという感じだが、例えば「八ツ山橋」「御殿山トラストコート」「花房山通り」などのように、橋やマンション、通りの名前で残っていたりする

ちなみに城南というのは、皇居(江戸城)の南側のエリアという意味

都民には常識だが、東京にはおおざっぱに言って、左(西)に山の手、右(東)に下町がある

その山の手もJR中央線あたりを境に上下(南北)で街並みや様相が微妙に異なり、その南側が城南

高台というのはたいてい高級住宅街になっているものだが、この城南五山、まさに豪邸や高級マンションが整然と並んでいて、散歩するには割と快適なエリア

御殿山と八ツ山の間には、三菱財閥岩崎家の高輪別邸だった関東閣もある

上野にある岩崎家旧本邸は、今では誰でもいつでも見学できるが、この関東閣は三菱グループの迎賓館のような使われ方をしているようで、関係者以外は入れない

城南五山筆頭の御殿山は、江戸時代に将軍が鷹狩りなどしたときに立ち寄る休憩所(品川御殿)があったのでこの地名になったという説がある

特に三代将軍、徳川家光は御殿山がダイスキだったようで、18年間に200回以上、つまりほぼ毎月訪れている

明治以降の埋め立てで今は海から遠くなっているが、江戸時代までの御殿山は東京湾に突き出た高台で、遠く房総半島まで眺められた風光明媚な場所

桜の名所だったので、春には江戸市民が大挙して花見に来た

かつては太田道灌が江戸城を築城するまで住んでいた御殿(御殿山城)があったので、こっちが御殿山の語源かもしれない

いずれにしても、太田道灌、徳川家光、岩崎弥太郎と、時の権力者や大富豪のお気に入りだった場所で、今もお金持ちが住んでいる

(^_^;)

 

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

SNSでもご購読できます。

コメント

コメントを残す

*